アスファルトを含有させたシート状や液体状の防水材。シートは工場生産品だがトップコートを塗る必要はある。

防水材の中でも一番古い歴史があり防水信用度は高い。アスファルト防水の上にコンクリートを打設できる工法などもあり様々な状況に対応できる。基本的に脱気筒を設ける事が多い。

施工中

施工中

完成

完成

  • アスファルト防水:熱工法

    アスファルトを専用の釜で熱し溶かしたアスファルトの液体をアスファルトシートの裏面に流しシートを固定していく工法。溶解したアスファルトは冷えると固まり下地と接着する。この工程を2~4工程行う。熱工法の上にはコンクリートを打設する場合が多い。専用の釜はクレーンで屋上に上げないといけなかったり、工程が多い事から費用は高額になる。臭気問題や担い手不足により減少傾向にある。10年保証。

  • アスファルト防水:トーチ工法

    アスファルトシートの裏面に溶解され冷えたアスファルトが含有しているシートをトーチバーナーにより炙り溶かして下地と接着していく工法。通常この工程を2層行い、トップコートを塗布する。アスファルト防水ではこの工法が現在では主流。10年保証。

  • アスファルト防水:冷工法

    アスファルトシートの裏面の粘着層により下地に接着させる工法。通常2層シートを張付けトップコートを塗布する。熱工法やトーチ工法と違いほぼ火を使用しないので安全に作業ができる。この工法も近年では多く採用されている。10年保証。

  • アスファルト防水:密着工法

    アスファルトを常温で使用できるようにした防水材で塗布するだけで防水層となる。ゴムアスファルト防水とも呼ぶ。アスファルトシートでは施工しにくい複雑な形状の場所や、浴室防水に用いられる。5~10年保証。

  • アスファルト防水:シングル葺き

    アスファルトシート1層を冷工法により敷設し、その上からシングルと呼ばれるアスファルト化粧材を張付ける工法。陸屋根ではなく勾配屋根の防水材として採用される。仕上げ材にも防水性能はあるが基本的に1層目のアスファルトシートが防水機能を果たしている。近年大型台風などにより風散災害が多く発生しているが施工方法の改善により固定強度は上がっている。見た目も綺麗なので団地などで多く採用されている。10年保証。