塩化ビニル樹脂をシート状に成形した防水材料。シート相互の接合部に接着剤は使用せず、特殊な溶着技術を用い溶かして接合する為、剥がれる心配がない。

工場で仕上げ色までコーティングされた材料の為、現場でトップコートを塗る必要がなく、また防水層の厚みが均一である。

シートには透湿性があるため一部の工法(断熱工法)を除き脱気筒の設置が不要。 プールや水槽などにも採用されるほど防水性が高く高耐久が期待できる。

防水材の中でも一番古い歴史があり防水信用度は高い。アスファルト防水の上にコンクリートを打設できる工法などもあり様々な状況に対応できる。基本的に脱気筒を設ける事が多い。

施工中

施工中

完成

完成

  • 塩ビシート防水:密着工法

    下地との接着にボンドを用い固定する工法。シート相互の接合はボンドではなく上記同様、溶着接合する。新築のコンクリート下地や木下地に向いている。湿気による浮きは少ないが完全に膨れがでないと言う事もない。10年保証。

  • 塩ビシート防水:機械固定工法

    下地との固定に先付けした塩ビ被覆鋼鈑やディスクにシートを溶着させ固定する工法。不陸の多い下地や湿気の多い下地に向いている為、改修工事では多く採用されている。鋼鈑やディスクはアンカー固定の為、振動ドリルによる騒音が発生する。10年~15年保証。